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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第18章 定例会義


エレベーターがチン、と鳴り扉が開く。
途端にザワザワする人の声と熱気が感じられた。

大倶利伽羅さんは少し顔をしかめながらも、「はぐれるなよ」と言いエレベーターを降りた。私もそれに続く。


「凄い人ですね」

「そうだな」


沢山の審神者さんと護衛の刀剣男士達。
それに、所々で政府直属の刀剣が配置されている。政府直属の刀剣は極男士だ…、凄い。うちの本丸はまだ極めている男士はいないのでついジロジロ見てしまった。

見渡すと、大倶利伽羅を連れている審神者さんはほとんどいなかった。やはり人混みを嫌う彼の本分はどこの本丸も共通しているみたいだ。

光忠に頼まれたからってよく来てくれたな、と改めて思った。

こんなに沢山刀剣がいるけれど、自分にいる本丸と同じ刀剣男士を見ても他所の刀剣だと見分けることが出来るのは審神者の能力か。

受付で審神者IDカードを提示し、荷物を預けて会議室の中に入った。審神者会議と違って今回は護衛の刀剣男士達も同室で、それぞれ隣に座っている。

会議室に入るとその広さに圧倒された。
大学の講義室を思わせるような造りで、階段上に長い机と椅子が並んでいる。

前列に座る気にはなれず、後方の席に大倶利伽羅さんと並んで座った。本当は端っこが良かったけど、皆考えることは同じのようで…端の席は既に埋まってしまっていた。


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