刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第15章 大切な家族
「言うまでもなかったですね、それでは失礼致します」
そして私の方に向き直り、「一日も早くお心が癒えますよう、心よりお祈りいたしております」
そう言って、政府の方々は深々と頭を下げて帰っていった。
客間に戻ると、長谷部達が私のアルバムを見ている…
「主…なんとお可愛らしい」
「小さい主ちゃんが可愛い過ぎるよ!伽羅ちゃんもそう思わないかい?」
「…」
「おっ!裸の主が映ってるぞ、こりゃ驚きだ」
「この頃に比べたら主も立派に成長したもんだな」
「兼さん!何言ってるの!?」
「国広ぉ、そう怒んなって」
私の乳幼児の頃のお風呂での裸の写真を見て、兼さんがしみじみとろくでもないことを言っている。
「鶴丸と兼さんは見ないで!」
「ははっ!すまんすまん」
「わりぃ、冗談だよっ」
その後私も混ざって、アルバムを見ながら泣いたり、笑ったり…思い出に浸った。
そして…お休みも最終日になった。
最終日はもうすぐ年末ということもあって、本丸内を皆で大掃除して過ごし、夜は広間でまた皆一緒に寝た。
そして休日が終わり…
皆の温かさに囲まれて、年末の連隊戦が始まったりと、忙しさの中で徐々に悲しみは薄れていった。