刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第50章 甘い夜
「うまい…」
「でしょ?美味しくて飲み干しちゃいそうなの」
「今夜は俺だけだから気にしなくていい」
「ふふ、じゃあ沢山飲んで伽羅ちゃんに介抱してもらおうかな」
「そこまでは飲むな…」
「冗談だよっ、前に迷惑かけちゃったの覚えてるもん」
友達の審神者の本丸に行った時に、大倶利伽羅さんにはとんでもなく迷惑をかけてしまったのを覚えている。あれは恥ずかしすぎる思い出だ。
それに……今夜は離れていた分大倶利伽羅さんに思いっきり抱いてほしい……泥酔してしまったら出来なくなっちゃうもん。資材庫でシたはシたけど、場所が場所だったから…とにかく今夜はちゃんとシたい。
そんな事を考えながら梅酒のコップを口に付け、チラリと大倶利伽羅さんを見ると、お酒を飲んでいる彼の喉仏が動いているのが目に入り、とても厭らしく感じた。
お猪口を持っている手の筋も、腕の筋も…全てが男らしくて色っぽい。
妙に恥ずかしくなり慌てて違う話題を口にする。といってもこんなエッチなことを考えているのは私だけだろう。
「……そういえば、覚えてる?私が落とし穴に落ちた時のこと」
ぽつりと言うと、大倶利伽羅さんは手元のお猪口を軽く回しながら視線だけこちらに向けた。