刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
「鶴さん、そんなこと言ってる場合じゃないよ!」
「ん?光坊どうしたんだ?」
ドカッ
次の瞬間、大倶利伽羅さんが鶴丸を蹴りあげ、鶴丸が尻もちをついた。鶴丸は突然起こった出来事に目を丸くしている。
「大倶利伽羅さん!?」
「伽羅ちゃん!?」
「い、痛いぞ伽羅坊っ!いきなり何するんだ!」
「わからないのか?」
「……あ、あれか!主が落ちたからか?伽羅坊は主の事となると怖いからなっ!」
ドカッ
「酷いぞ、伽羅坊!!」
「こいつが怪我したのをわかっててそう言ってるのか」
「は!?怪我?長谷部が主が落ちたと、怒ってはいたが怪我のことは聞いてないぞ!そ、それは本当かっ!」
鶴丸が焦った様子で私を見て、その視線が足に向かった。