刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第14章 それぞれの想い
「主ちゃん!どーしたんだい!?その足!」
光忠がおやつを持って執務室を訪れてくれたときに、私の足を見て驚愕した。
「国永の落とし穴に落ちた」
「ごめんなさい…」
「何で穴になんかっ」
「長谷部が叫んでてね、心配で側に行ったんだけど、落とし穴があるって気付かなくて…落ちちゃったの…」
「えええ!、、全く君は…」
とりあえず休憩しようか、と光忠が机におやつを置いた。目の前には綺麗なあんみつ。わぁ!あんみつだ!
「さっき長谷部くんが鶴さんを木に吊し上げてたよ」
「え、そうなんだ…可哀想」
「国永が悪い。自業自得だ」
「鶴さんも困ったもんだよ」
そこへ、こっちに向かってくる足音がして、執務室の襖が勢いよく開かれた。
「長谷部にこってり絞られたぜ!」
と今話題の張本人…あれ?木に吊るされてたんじゃ?
逃げてきたのかな?