刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第48章 忍び寄る魔の手
なんとなく気まずい雰囲気になってしまった空気に耐えられず、つい逃げるようにその場から走り去った。
…――部屋にまで押しかけてるんだ。
大倶利伽羅さんは、彼女にどんな態度を取っているんだろう…
嫌だなぁ……あんなこと聞きたくなかった……
心が物凄くモヤモヤする。
「主…?」
下を向いてトボトボ廊下を歩いていると、青江の声が聞こえた。顔を上げると、やはりそこには青江の姿が。
「あ、青江…」
「具合でも悪いのかい?顔色が良くないように見えるけど…」
「え?そうかな?内番頑張りすぎちゃったかな?あ!ねえ、それより青江!あれから何かわかった?」
シーちゃんの話題は避けたくて、前に話した包丁の件を咄嗟に話題にすると、青江は「僕もあれから調べてみたんだけど、特に変わったことは無かったよ」と答えが返ってきた。
「そっか!なら良かった」
「主が言っていた新しい包丁だけど、厨の上の棚に片付けてあったんだ。でもそれも特に変な感じはしなかったから問題はないと思うよ」
「そうなんだっ!青江が見てくれたのなら間違いないね」
私がそういうと、青江はニコリと笑った。