刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第48章 忍び寄る魔の手
私のために怒ってくれている光忠。味方がいるというだけでこんなにも心強い。ブツブツ文句を続ける光忠に、思わず嬉しくてクスクスと笑いが溢れてしまうと、光忠は笑い事じゃないよ、と困ったような表情を見せた。
「伽羅ちゃんもさ…ここだけの話、主ちゃんに触れられないからかなぁ、最近機嫌が悪いんだよね」
「…そう、なの…?」
「鶴さんなんてあれをどうにかしてくれってぼやいててさ」
「……心配かけてごめんね…でも大倶利伽羅さんとはちゃんと解決してからゆっくりしたいと思ってる…その事も彼には伝えてあるし…」
「そっか…そういう事なら僕は口を出さないよ…」
ありがとう、私がそう言うと、光忠は眉尻を下げて困ったようにしていたけどそれ以上は追求してこなかった。ただ、僕が手伝えることがあるなら遠慮せず何でも言ってね、とだけ私に言った。
パチン…パチンとなすびのヘタをハサミで切る音が響いている中、遠くから足音がしたと思ったらいつの間にか大分近くに来ている足音。
しゃがんでいるからなすの葉に隠れて誰かはわからなかったが、次に発せられた声ですぐ理解できた。