刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第46章 政府の監査
大倶利伽羅さんと甘い時間を過ごすのはこの監査が無事終わってから!そう思い、心を鬼にする。
「ダメ……わ、私もシたいけど…監査が終わるまではやめておこう…ね?」
「………そうか。なら、俺と一緒に寝るわけにもいかないだろう。暫くあいつらのとこで寝る」
「えっ!」
それだけ言って、大倶利伽羅さんは部屋から出て行った。
暫く伊達部屋で寝るって、いつまで?
監査の間は一緒に寝ない方がいいのかも知れない、と私も思っていたけど、やっぱり少し寂しいという気持ちが勝って言い出せずにいた。
大倶利伽羅さんから去られるのは初めてで…
彼を追い出すことになってしまったのは私のせいだけど、監査が終わったらまたこの部屋に戻ってきてくれるのだろうかと不安に駆られた。
大倶利伽羅さんが部屋に越してきてからはずっと一緒に寝ていたから、大倶利伽羅さんの温もりが当たり前になっていた。
彼の温もりがないベッドはとても広く、冷たく感じられて。
寂しくてその夜はなかなか寝付けなかった。
…
…
「では、気をつけていってらっしゃい」
「行ってきます!」
いつものようにゲートで出陣部隊を見送っていると後ろから視線を感じた。