刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
耳元で囁かれた声が、大倶利伽羅さんの甘くて低い声が脳内に直接響いて、彼に散々教え込まれた体はそれだけで蕩けてしまいそう。
そして途端に甘い空気に変わった室内に緊張が走る。
そんな中、意を決してそっと彼の足の間から抜け出して正面に向き直った。
「今日は…私が、する…」
「…は?」
戸惑いと驚き、両方含んだような声を発しながら私を見る大倶利伽羅さん。
彼の正面に膝立ちして、背後にあるベッドに両手を置き自分の体を支え、さながら壁ドンをしているような体勢になる。
「全部…私が…する、の……」
もう1度言い、驚いたように私を見上げている彼の唇にそっと自分のを重ね合わせた。
ちゅ、ちゅ…
緊張の余りぎこちない動きで軽く啄むように触れた後、彼の唇をペロっと舐め唇の隙間を割るように舌を伸ばしたら、舌先をちゅっと吸われ大倶利伽羅さんの右手が私の腰に回された。
そしてもう片方の手が私の後頭部に添えられてそのままぐっと押さえ付けられれば、今度は彼の舌が私の口に入り込んできて途端に情熱的な口付けに変わってしまう。
あっという間に絡め取られ、交わり…
頭を固定されたまま熱い舌に翻弄される。