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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第12章 鶴丸さんが来た!


刀剣達が続々と主の元へ到着してちょっとした大騒ぎになっていた。勿論大倶利伽羅もその場に急いで駆け付けていた。

そこには一期に抱きついて身体を震わせて泣いている、あられもない姿の主がそこにいた。

心臓がドクンと脈打ち、一瞬で胸に黒いもやが覆っていくのを感じ、拳をギュッと握る…

暫くその光景に立ちすくんでしまっていたが、すぐに我に返り、急いで近侍部屋に入り中を調べた。
すると一台のラジカセがそこにあり、ラジカセからは呻き声が聞こえていた。


「…これか」

「大倶利伽羅!何かわかったか!」
「おいっ何があった?」
「伽羅ちゃん!?」


長谷部と山姥切と燭台切が血相を変えて尋ねた。
大倶利伽羅がラジカセを見せると、皆が納得する…
あぁ、あいつか…あいつの仕業だな…


「国永…近くにいるのはわかっている、出てこい」

大倶利伽羅のドスの効いた低い声が響き渡った。


「鶴さん…」

「鶴丸貴様ーーーー!!主になんてことを!」


すると、近侍部屋の奥からバツが悪そうに鶴丸が姿を見せた。


「い、いやぁ、すまんすまん。こんなおおごとになるとは…」


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