刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第42章 神酒 ―番外編―
…温かい…
奥深くまで挿入すると俺の全部がこいつに包まれる。既に知っているはずなのに予想を上回る快楽にぎり、と唇を噛みしめた。
理性をかき集め、壊してしまわないようにゆっくり律動を開始すればお互いの粘膜が擦れあい絡みつく。自身で慰めていた時とは比べ物にならないくらいに気持ちが良かった。
ずちゅ、ぬちゃ…―
腰を揺らすたびに卑猥な音が耳に届く。その音に混じって聞こえた声。
「あ、あ、っ…伽羅ちゃ、すき…っ」
「…っ!」
無意識に煽られ、堪らなくなった俺は彼女の柔い尻を爪を立てんばかりに強く掴み、ばちゅ、ばちゅ、と音を立て夢中で腰を振ってしまっていた。
「はあッ……ン、あ…あ…ッ!」
「…はっ、…好きだッ、好き、だ…ッ!」
「〜〜っ」
「ぐ…ぅ……出、る…ッ!」
予想以上に早い吐精だった。
それでもなお熱が治まらず、相変わらず彼女の中でぎちぎちと硬度を保ったまま埋まっている雄に心中で盛大に舌打ちをした。
どうなっているんだ俺の体は…
一体どれだけ出せばこの熱と疼きは治まる…?
「すま、ない…っ」
自分本位な行為に苦し紛れに謝罪しながらも腰を大きく動かした。動かすたびに粘ついた水音がやけに大きく部屋に響き、快楽を誘引する。