ボーダー最強が暗殺教室に通うことになったみたいで。
第5章 椚ヶ丘中学三年E組 通称ー暗殺教室ーでの任務開始
「トリガー起動」
そしてすぐにカメレオンを起動させる。空いている扉から侵入して、教室の後方に。
「におい」でわかるだろう、って?外にブレザー置いてあるし大丈夫だろう。
僕は目をつぶってサイドエフェクトを使う。念の為、ね。
そして、
「優希君!入ってきてください」
そういうタコ。外からの反応はない。
予想通り「あ、あれ?どこ行ったんですか!?」と騒ぐタコ。そして教室の外をのぞく。…この時を待っていたよ。
天井近くまで跳びあがり、「トリガー解除」と呟く。掲示板の上を蹴り、タコに接近する。
切ろうとしたが、「にゅやッ!?」と奇声を上げて窓側の天井に張り付かれ、逃げられた。…かに思っただろう。でもな、
「そんなのとっくに視えてんだよッ!!」
今度は床を蹴り、対タコ用ナイフで触手を端一つを残し、切り落とした。
唖然とする僕以外。でも僕は納得いっていなかった。
…全部切り落としたかったのにな。
着地した僕は気を取り直してタコに問う。
「おい、僕の席どこだ」
サイドエフェクト使ったから眠い…。
タコはハッとしたように僕に「自己紹介してください」と告げる。
…自己紹介?
「なんでそんなものしなきゃいけないんだ?」
「なんで、ってあなたが今日からこのクラスの一員だからに決まってるじゃないですか」
意味不明。なりたくてなったわけじゃないし。
「却下。僕はクラスの一員とかそういったこと思っていないし」
それより僕の席どこだよ。まあ、あの後ろの方の赤髪の隣なんだろうけど。空席だし。
「とにかく、自己紹介してください」
「嫌だ」
そんな会話をループしていたら烏間先生が来たのだ。タコが烏間先生を味方につけたからあんなことを言われたのである。
*そして前ページに戻る
流石にバラされるのは困る。厄介だし。やりにくくもなる。仕方がない。
「僕は優希。佐々原優希だ。お前らと馴れ合う気は一切ない」
僕の言葉を聞いて、凍り付く場の雰囲気。タコの「優希君!」という声をを無視して空席に座る。
烏間先生はどこか納得した顔をしていた。何か聞いたんだろう。
そして顔を伏せると、五秒もしないで意識は闇に落ちた。周りの声も視線も一切入らなかった。気にもしなかった。だって
慣れているから。