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ボーダー最強が暗殺教室に通うことになったみたいで。

第5章  椚ヶ丘中学三年E組 通称ー暗殺教室ーでの任務開始


 「自己紹介しないと、君がボーダーだということをバラすけどいいのか、佐々原さん」
 佐々原優希、只今烏間先生に脅されている最中。
 
 なんでこうなった。


*数十分前

 「君がボーダーから来た…」
 「そうだ。ボーダー玉狛支部所属、佐々原優希。これからよろしく、えっと…」
 「俺が烏間で、こっちがイリーナだ」
 「よろしく、烏間さんとイリーナさん」
 職員室。標的がまだ来ていないが、都合がいい。何に、って?
 「ねえ、ボーダーって何?」
 こんな人(イリーナさん)に。

 烏間さんが、ボーダーと僕の事情を知らないイリーナさんに詳細を伝え終わって数分後。そして僕の二人への「さん」付けを(強制的に)直されてから数秒後。
 「おはようございます。…おや、これが転校生君ですか。私は殺せんせーです。ぜひ、クラスのみんながつけてくれたこの名前で呼んでください」
 …黄色いタコがやってきた。え?
 「これが標的(ターゲット)?」
 「あぁそうだ」
 烏間さ…いや、烏間先生。これが?嘘じゃないよね?
 「タコ焼き…」
 にゅやッ!?せんせーをタコ焼きにする気ですかっ!?そんなタコの声が聞こえて気づく。あ、声出てたの?タコ見てたら食べたくなったわ。
 「それより!貴方の名前は何でしょうか?」
 タコが僕に聞いてくる。
 「お前には関係ないだろ」
 そう僕は言い放ち、ヘッドフォンで音楽を聴く。さて、何にしようかな。

 何か柔らかいものに肩を叩かれているような感じがして。振り返ってみると、少し前までしょげていたタコだった。
 「優希君、そろそろ時間です。ついてきてください」
 教えていないはずの名前で呼ばれ、「なるほどな」と理解する。烏間先生かイリーナ先生、教えたな。口止めしていなかったからしょうがないけど。
 とりあえず教室の場所は知っておきたかったし、任務内容が内容なだけあって教室には行かなきゃいけないらしいから、仕方なくついていく。

 「入ってきてください、と言ったら入ってください」
 そうタコが言う。そして教室に入っていった。


 さあ、タコの実力を試そうじゃないか。僕は小声でつぶやく。
 「トリガー起動」
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