ボーダー最強が暗殺教室に通うことになったみたいで。
第5章 椚ヶ丘中学三年E組 通称ー暗殺教室ーでの任務開始
ここからは夢主said
「はぁ…」
起きてからこれで何回目のため息だろう。今日から、延びたら来年の三月までの長期任務。「学校に行っていないから。不登校だから」そんな理不尽な理由でこの任務を遂行することになった僕。一昨日はボスをフルボッコにして、昨日は本部に制服取ってくるついでに太刀川さんと三バカをそれぞれ十回ずつボコったけど、それでもまだ憂鬱。
「優希ちゃん、またため息ついてる!」
そう栞ちゃん…オペレーターの宇佐美栞が笑顔で言う。
「そんなに学校嫌なの?」
「いや、最初に聞いたじゃん。僕の過去」
「まあ、さっさとその「化け物」を殺してきたらいい話じゃない。ってことで頑張りなさいよ優希。」
桐ちゃんこと小南桐絵がいつも通りの口調でそう言う。
「うん。ありがと桐ちゃん。やっぱ優しいね。栞ちゃんも、桐ちゃんも」
僕がそう答える。2人の反応はそれぞれで違うものだった。
栞ちゃんは「いやいや~」と、キメ顔で言うのに対し、桐ちゃんは「本当!?」と目を輝かせたのだ。やっぱり、単純だ。ま、そこが可愛いからいいんだけど。優しいのはほんとのことだし。
「そんなこと言っていていいのか、優希?そろそろ時間じゃないのか?」
そのとりまる…烏丸先輩の言葉で気づく。そうだ。資料を渡すから早く来いとか言われているんだった。防衛省だかの人に。
とりまる先輩が何で知っているのか知らないが、今は感謝しないと。
「ありがと、とりまる先輩。そろそろ行ってくる」
そう言ってレイジさんの朝食を平らげ、走り出す。ため息をまた一つ、つきながら。
「~~~・・・!」
あんまり憂鬱なせいか、何か言っていた栞ちゃんの言葉が聞こえなかった。