第7章 スキンシップと、年下と指先と
腕を組んで、仁王立ち。そんな彼を見上げる。
目の前の青年が、何を言っているのか すぐには理解出来なかった。
『私が、サスケ君に…触って、慣れる』
「ちょ、ちょっと待ちなさい二人とも。
な、なんかそんな卑猥な事、一家の主として俺は許しませんよ!」
『はたけさん、なんだかお母さんみたいになってます』
「なにが卑猥だウスラトンカチ。
お前は、手を握ったり、髪を撫ぜたりする事を卑猥だって言うのか?」ふん
『なるほど!そっか、そういうスキンシップの中で、私が男性恐怖症を治していくと』
私は拳を手の平に打ち付けて、なるほど!のポーズを取る。
「ふっ。そういう事だ」
「いやいや、ふっ。じゃないよサスケ!ちょっと二人とも落ち着いて!
考えてみてよ?その内容の療法ならさ、相手は別にサスケじゃなくて俺でも良いと思わない?」
『……』
私は、懸命に代役を務めようと訴えるカカシを改めてゆっくり観察する…。
「………」
『……あの、やっぱりなんか、その、はたけさんは、なんか違います』
「さすがの俺も傷付くよ!」
「おい、もう時間も時間だ。早く始めるぞ」
そう言ってサスケは立ち上がり、私を自室へ行くようにと促す。
「待って、待ってよ!じゃあせめてここでするべきじゃない?密室は、さすがに」
相変わらず懸命に阻止しようとするカカシ。
ここで私は一つの仮説を立てる。
『あの、はたけさん、もしかして…なんですけど。はたけさんって私の事を…』
「!!!」えっ、え、まさかの展開
『全く信用してませんね?大丈夫ですよ!
私サスケ君に手を出したりはしません。あ、手は出すでしょうけど…』
「…いや、そうじゃ、なくて」_| ̄|○
『スキンシップ以上の事すると思ってるんですか…?
はたけさんの、…えっち』
私はリビングを後にした。
「な、なにその…発言は///録音…録音を、しておけばよかった…」なんか貴重