第37章 ピックアップ記念 読み切り
カ「お祝いだよ」めでたい
サ「お祝いだな」めでたい
『な、なに突然…。お祝いって何の??』
カ「ほらほら、細かい事は良いから!」
『全然細かく無いですよ?』
サ「今日の夜は予定を空けておけ」
『と、とりあえず分かった』
カカシとサスケの二人はそう言い残して家を出た。今日の夜は何やらお祝い事があるらしい。
あの言い方からして、もしかすると今夜は家でパーティでも行われるのかもしれない。
とにかく私もアカデミーへ向かおう。今日は講義は無いが、ミナトに呼び出されている。
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初「お待ちしておりました中崎様」
『初音さん、こんにちは。ミナトさんに会いに来たんですけど、今どこに…』
初「四代目様にお会いになる前に、こちらのお召し物に着替えて頂いてよろしいですか?」
そう言った彼女の背後には、大きな大きな桐タンス。うやうやしくそれを開いた初音。
その中に入っていたのは…
『わぁ、綺麗…。着物ですね』
着物には詳しく無いが、素人の私が見ただけでも分かる。
これ、高い奴だ。
華やかな赤の着物には、金の模様が入っていて美しい。半衿は淡い色合いで、着物とのコントラストがまた良い。
代わって帯は落ち着いた寒色系で、全体をケバすぎないようにまとめている。
『…で?どうして私が、これを着るんですか?』
初「四代目様からの贈り物だからです」
『お、贈り物?いやいや、こんなの貰えませんよ!』
初「それは困ります」
『私の方が困ってますよ!!ほんと貰えませんって。こんな高そうな物…。
一体これいくらなんですか!』
初「十万両ぐらいでしょうか」
『ひっ、、約百万円!?いやいや怖い怖い!私もう帰りま』
初「少しお黙りになって、可及的速やかに、お召し物を脱いで下さい」
『言い方丁寧だけど強引!!』