第34章 ※目撃と選択と、三人と行為と
「…胸も」
カカシの唇が、胸の下部を吸う。
またチクっというあの感覚が襲ってくる。
「…へそも」
今度は、へその横に唇が移動して。そこを吸い上げる。
『ぁ っ』
「全部、驚くくらい綺麗だ」
カカシの手が、横腹に触れる。くすぐったいような感覚だが、気持ちが良い。
彼にされる事全てが快感へと変わる。
くびれをなぞられるように、やらしい手付きで触れるカカシ。
同時に首筋にも吸い付こうとする。
『待っ、あっ、…見えるところには、付け、ないで下さっ』
快感のあまり、身をよじりながら抗議する私にカカシは言った。
「嫌だよ。セツナに付けられたところ、全部 俺が上書きするんだから…」
『え、待っ、んん、』
彼の、私への執着を甘く見ていたかもしれない。
彼は、優しく寛容な大人の男。などではない。
酷く嫉妬深くて、ワガママで、独占欲だって人一倍強い。
「…は、」
今もこうして、私に猛獣みたいに噛み付いて、
離さない。
『ん ぅっ、はたけさ』
そして私は、そんな欲にまみれた彼の事が…愛おしくてたまらないのだ。
全身にマーキングをした彼は、満足気に私を愛でる。
既に私はショーツ一枚という、あられもない姿だというのに。カカシの服装には全く乱れがない。それがとても羞恥心を掻き立てる。
しかし、次の瞬間。
私の気持ちを汲み取ったかのようにカカシが ばさりと上の服を脱ぎ捨てた。
『………』
ベットのすぐ上に、大きな窓がある。その窓から月明かりが差し込んで、彼の体を照らす。
キラキラと輝く銀髪。
瞳を閉じる余裕がないのか、赤く覗く写輪眼。
引き締まった筋肉。
屈強な大人の男の体。
彼の全てを月は照らす。
あぁ、なんて、
『…綺麗…』
美しいのだろう。
「!……だから、君の方が…
ま、いいや…。俺の体見て感想言えちゃう余裕なんて。すぐになくしてあげるよ」
彼はそう言って、目を細めて私を攻め始める。