• テキストサイズ

モノクローム【NARUTO】

第24章 エメラルドと瞬と、酒乱と酒乱と




運悪く長髪であった俺まで、この女装ごっこに付き合う羽目になってしまった。

しかし、イルカ先生の言う通り…

『……』にこにこ

エリのこの笑顔が見られるなら、まぁ悪い役回りではないのかもと。

唇に紅を引かれながらも、思ってしまった。


バァン!!
と、突然 ドアが壊れんばかりの勢いで開かれた。

外からカカシとサスケの二人がなだれ込んで来たのは、そんな時だった。

長い遠征から疲れ果てて帰ってきたら、自宅に女装している大の男が二人も居る。
そんな状況に置かれた二人に同情した。

「「……」」

同時に、こんな なりをしている俺を 同期と先生に目撃された自分にも同情した。これは素直に死にたくなる。

「「……」」

一体目撃した方と、された方。どちらの方がより不幸なのか。そんなどうでも良い事を考えてしまっている。

そして全員あまりの衝撃で、全く動けず 声も出せずに固まっていた。

『…っ、』

一番最初に、動いたのも沈黙を破ったのも、エリだった。

彼女は俺とイルカ先生の目の前から、カカシ先生とサスケの元へ駆け出した。

そして思い切り腕を広げて、二人の間にダイブして、呟く。

『っ、おかえり、なさい///』

「…あぁ、」

「うん。ただいま」

しっかりとエリを受け止めた二人は、噛みしめるように、そう答えるのだった。

/ 630ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp