第19章 見舞いとミスジと、鳥と休息と
『美味しい…っ。あぁ本当に良いお肉ですね…涙が出るくらい美味しいですミナトさん…』
「そんなに喜んでもらえるなんて、幸せだよ。っていうかカカシ、普段どんな物食べさせてるのさ。甲斐性無しなの?」
「いや…俺が聞きたいですよ。だって勝手に切り詰めるんですよこの子」頼んでないのに
「いやいや!こういう贅沢って、たまにするから良いんですよ」肉美味い…
『そうなんです!さすがイルカ先生ですね。分かっていらっしゃる…』
「サスケ君♡私がよそってあげるっ。はい、器貸してー」
「自分で取る」
「サクラちゃんサクラちゃん!サスケは置いといてー、俺に取り分けて欲しいってばよ!」
いつも以上に、賑やかな食事。いつもの三人で食べるのも大好きなのだが、やはり人数が多いと食事もより美味しく感じる。
みんなでワイワイガヤガヤしょうもない会話をして、ひとつの鍋をつつく。
サスケ、サクラ、ナルトは同じ並びで席に座っているのだが。さらに隣に座ったカカシの素顔をなんとかして盗み見ようとしている。
その様子が可愛くておかしくて、カカシの向かい側に座る私と、ミナトとイルカは笑ってしまうのだった。
このような日常が、ずっと。毎日続けばこんなに幸せな事はない。
そんな事を願わずにはいられない、本当に楽しい夜だった。