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モノクローム【NARUTO】

第19章 見舞いとミスジと、鳥と休息と



——point of view 波風ミナト



今日はカカシが遠征から帰って来る日だ。

もっとも、任務が順当にいっていればの話だが。


今回の任務は国外への調査が目的。危険な内容にも関わらず、タイミングが悪い事もあって、周りを有能な忍で固めてやる事が出来なかった。

任務の延期をカカシに申し出たが、近年勢力を伸ばしている新国だという事もあり。相談の結果、結局は無理やり決行した。

なんとなく嫌な予感がしてたんだ。

さすがのカカシも無傷では難しいと覚悟はしていたけれど。どうか無事で帰ってくれ。そう願っていた。


おそらくはいつもの様に、病院に担ぎ込まれているだろうと予想を立てる。

しかし。その予想は外れた。
病院にカカシの姿はなかったのだ。

嫌な予感がした。
俺は咄嗟にカカシの自宅に向かって走った。


その途中でサスケに出くわした。

彼の話を聞く限りでは、大怪我もしていないし無事に家で療養をしているらしい。ただチャクラの枯渇で動く事がままならないとの事だった。

よかった。本当によかった。俺の嫌な予感は外れてくれた。

ただのチャクラ切れという事だから。そんなものは良く寝て、良い物を食べればすぐに回復する。

見舞いの品に、肉屋で一番上等な肉でも買って行くとしよう。

最近はエリとも会えていないし、仕事の話も聞いておきたい。


俺はすぐに肉屋で、百グラム九十両の高級肉を買って二人の元に赴くのだった。

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