第10章 揺れる心
すると、エルヴィンと二ファが笑いに堪えきれなかったようでお腹を抱えて吹いた。
二ファは
「あははははっ、ごめんなさいねっ!すごくいいタイミングで…本当にごめんなさいっふふっ」とわろけていた。
(謝るんなら笑わないでくださいよー泣)
エルヴィンも、「…ふっすまない…突然抱きついてくるとは、あの力じゃ吹っ飛ばせないよ…。…それに盗賊はないだろう…ふっ。ここは船の上だぞ?」と、笑いを堪えていた。
「もう!2人揃って…団長だと思わなかったんだもん!」と言って拗ねた。(団長なんか嫌い!)私は2人の反対側を向いてドスッと座った。
すると、二ファが抱きついてきた。
「ごめんなさいっ…。からかいすぎましたよ。(おにょさんってエルヴィン団長がお好きなんですね)」と、最後は耳元で囁いてきた。
「え!?いや、違いますよ!?」(え、バレちゃった?嘘…)
二ファは私から離れてニヤけてこちらを見た。
そして、口パクで(顔が真っ赤ですよ?)と言った。
(え?顔?顔が真っ赤?…///うるさいです。)私は顔を赤らめながら俯いた。
すると、二ファが「すいません、ちょっと御手洗に…」と言って部屋を出ていってしまった。
(え、えぇー…このタイミングで?もう最悪…心臓の音すっごい伝わってくる…)私はエルヴィンと2人きりになった。
すると、エルヴィンが、
「まさか抱きつかれるとはな…」と、エルヴィンは私を弄んだ。
「…すいませんでした。もうしないんで…」と涙目でいうと、
後ろからエルヴィンが私にハグしてきた。
「え…」私は驚いた。(団長なにやってるんですか…)
「おにょがしたことを真似しただけだか?」とエルヴィンに言われた。
私はドキッとした。エルヴィンの鼓動が聞こえてくる。トクントクン…とても心地よい。お風呂に入った後なのか、エルヴィン独特の色っぽい香りとほのかにシャンプーの匂いがする。
(この匂い…マフラーと同じだ…)私は眠りそうになった。
(…いかん!寝てしまうな!そして、鼓動よ、早まるな…。)私の鼓動は早くなり頬もだんだん赤く染まっていく。
(…こんなことするんならイルゼさんの事聞いちゃおう。)と思い、私はエルヴィンとイルゼさんの関係について聞いてみた。
「あの、団長ってイルゼさんのこと…好きなんですか…?」