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【R18】情報屋X【降谷零】

第1章 情報屋X




私への依頼は
運良く私を見つけた人だけ。


依頼者とは直接会わない


メールでのやり取りか
手紙でのやり取りなど


でも、今回は特別。


高級ホテルの最上階のスイートルーム
シャンパンを片手に
窓からの夜景を見降ろしていると
部屋のチャイムが鳴り響く


シャンパンのグラスをテーブルに置き
部屋のドアを開いた


ドアの外で待っていた人を
部屋の中へ招き入れドアを閉め
ロックを掛ける


『久しぶりね、零』


降「ええ、そうですね」


部屋の中央のソファーに彼を座らせて
私も隣に座り
先程置いたグラスを手に取り一口含んだ


『…私まで辿り着いたは良いが
私を頼るのは癪だった…って顔ね』


降「ええ、僕は貴女が嫌いですから」


『私は好きよ
あの時からずっと…』


降「貴女の事は信用出来ません」


『そうね…』


私はグラスを持ったまま
彼の膝の上に跨った


『…それでも私は零が好き。
零の全てを知っている
ここへ来た理由も…
欲しいんでしょ?組織の情報』


降「対価は?
…いくらお支払いすれば?」


私はグラスの中のシャンパンを
口に含むと彼の顎をクイッと
上に向けて唇を重ねた


そのまま口内のアルコールを
彼の口内へと移す


『お金なんて要らないわ』


降「じゃあ何を要求しようと?」


『対価は今頂いたわ』


私は彼の唇に人差し指を当て
膝の上から降りた


部屋に備え付けられている金庫から
封筒を取り出して彼に渡す


降「納得出来ません」


『あら?…じゃあ私を
抱いてくれるのかしら?
ベッドルームはあちらの部屋よ』


彼の手を取り
ベッドルームへと誘う


彼は何の抵抗もせずに着いてくる


ベッドに寝転がり
そのまま手を引かれた彼は
私の上へ覆い被さる


『馬鹿ね…こんなのじゃ
何も盛り上がらないわ、ほらおいで』


手を広げると
彼は私の胸に顔を埋めた


細くて綺麗な金色の髪に指を通す




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