第13章 第十三話 ノラさんの過去
うさぎさんとエミリーさんは、熊のゴンさんちに行くことにしました。
「うさぎ、ちょっと待って!
ゴンさんちに行くなら、お菓子持ってかなきゃ」
エミリーさんはウキウキしながら準備をしています。
「ねぇエミリー
あまり甘いのは駄目だって白山先生に言われたでしょ」
うさぎさんは心配そうに言いました。
「大丈夫よ
うさぎ用の甘さ控え目なのがあるから…
ゴンさんにも、と思って多めに作っておいたのよ」
準備の良いエミリーさんでした。
二人はゴンさんちに着きました。
「ゴンさん、いますか?」
うさぎさんが挨拶すると、ゴンさんの弟子のタヌキのハチさんが鼻をくんくんしながら出て来ました。
「…何か良い匂いがする」
「お菓子持ってきたわ」
エミリーさんがお菓子の包みを出しました。
ちょうど、ゴンさんと、もう一人の弟子のタヌキのヤスさんも出て来ました。
「ハチ!お前も少しダイエットしろ!」
ハチさんにゴンさんのカミナリが落ちました。
うさぎさんとエミリーさんは苦笑いです。
「で、今日はどうしたんだ?」
うさぎさんはゴンさんにノラさんの事を聞いてみました。
「ゴンさんがノラさんのお師匠さんの事知ってるって…、ジョーさんに教えてもらったから聞きに来たのよ」
「そうか…」
ゴンさんは少し考え込んでいました。