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うさぎさんの日常

第1章 はじめまして


「…て、源さんが言ったのよ」
やっと銀さんの話が終わったようです。

「次は俺かな?」
奥の木陰から狼が出てきました。
「おや、ジョーが昼間から出てくるなんて珍しいのぅ
こいつは夜、この辺りの見回りをしてくれとるんじゃよ」
源さんが教えてくれました。

「ふっ、そういうことだ
まぁ、あまり会うこともないがよろしくな…
それじゃあ、俺は寝るぜ」
狼のジョーさんは森の中に消えていきました。

「僕はマコト
嫁さんと川辺でクリーニング屋やってます」
アライグマのマコトさんが挨拶しました。
「奥さんは一緒じゃないの?」
うさぎさんが尋ねました。
「今日は忙しくて、僕も配達してたところだから、すぐ戻らないと…」
マコトさんは、そう言ってそそくさと帰っていきました。
「マコトの奥さんはケイ子っていうのよ」
エミリーさんが教えてくれました。

「どうじゃな
みんなと仲良く出来そうかな?
まだ他にもいるんじゃが…
まぁ、そのうち会うじゃろ」
源さんの後に、エミリーさんが口を挟みました。
「下の湖で暮らしてるのも多し、夜しか出てこないのもいるからね」

「ねぇ、エミリーさんはパティシエで、ノラさんはシェフなんでしょ?
お店はどこにあるの?」
うさぎさんが尋ねました。
「お店は、この野原と森の境目辺りよ
わたしのお店とノラさんのお店は隣り合わせなの、ノラさんのレストランでもわたしのデザートが食べられるのよ
それより…」
エミリーさんは瞳をキラキラ輝かせながら聞いてきました。
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