第6章 うさぎさんのサンタクロース
「それと、これはうさぎさんにお礼のクリスマスプレゼントよ」
お母さんはうさぎさんにニンジンの入った袋を渡しました。
「わたしにも?
ありがとう♪」
「気をつけて帰るのよ
良いクリスマスを♪」
うさぎさんはピョンピョンと飛び跳ねながら野山に向かいました。
山の上のほうは白くなり、雪が降り出したようです。
うさぎさんは銀さんちに行きました。
「銀さ~ん、ただいま♪
お孫さん凄~く喜んでたよ
それとお母さんから銀さんにクリスマスプレゼントを預かってきたわ」
うさぎさんは預かってきた楓の蜜の瓶を銀さんに渡しました。
「まぁ楓の蜜ね
うさぎさん、ありがとう
一人で大変だったでしょ?」
「一人じゃないわよ
錦さんやマコトさんに助けてもらったから、凄~く楽しかったわ
それにお母さんから私にもクリスマスプレゼントも貰っちゃった
銀さん、良いクリスマスを♪」
「うさぎさんもね」
うさぎさんが銀さんちを出ると、外は雪が降り始めています。
今宵は聖夜…。
ホワイトクリスマスになりそうです。
雪降る中、うさぎさんは暖かい気持ちでノラさんの店に急ぎました。
つづく。