第4章 秋深し…
うさぎさんはリスのエミリーさんと山猫のノラさんと一緒に山へピクニックに出かけました。
秋の山は果実やキノコなど、美味しい食べ物がたくさん実ってます。
「良い天気で良かったわ」
うさぎさんは気持ち良さそうに跳び跳ねながら山を登っています。
「そうね、紅葉も綺麗…」
エミリーさんは木に登り辺りを見回しています。
「…」
ノラさんは何も言わずに登っていました。
「ノラさん、うさぎに良いところ見せるチャンスよ
この山は庭みたいなものでしょ」
エミリーさんはノラさんの肩にのると、そう囁きました。
「…別に僕は…」
「そんなことじゃ誰かに先越されちゃうわよ」
エミリーさんはノラさんに発破をかけました。
「そんな…僕は…」
ノラさんはしどろもどろです。
うさぎさんは一足先に頂上に着きました。
「早く早く~」
二人を呼んでいます。
「ほら、ノラさん
早く行きましょう」
エミリーさんはノラさんの尻尾を引っ張って急がせました。
頂上に着くと、うさぎさんがシートの上にお弁当を広げています。
「今日はわたしもお弁当作ってきたのよ」
「わぁうさぎも料理上手ね
ノラさんのお弁当と食べ比べしましょ」
エミリーさんは大喜びです。