Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第2章 常連客
『ハンジさん、ミルクティーの甘さってこのぐらいでどうでしょう?』
『ん~私はこのぐらいでもいいけど、若い子たちにはもう少し甘くてもいいんじゃない?甘さもいいけど、紅茶の風味も出した方がいいから濃いめに抽出するのもいいかもね』
『成程!!さすがハンジさん!』
男3人がそんな話をしている間、フユとハンジは新作にあたり話を詰めていた。
色んな観点から物事を見てくれるハンジに、フユは嬉しそうにメモを取りながら茶葉を測っていく。
『ん~、茶葉は倍量がいいなぁ。でもそうすると原価高くなる~……ま、いっか!色んな人に飲んでもらいたいし茶葉は2倍でお値段は普通のミルクティーと同じで!』
リヴァイが聞いたら、儲けるつもりはあるのか…と、また説教しそうだとハンジは苦笑いをする。
茶葉を増やして作ってみようと新たに紅茶を抽出しているとハンジが後ろから声をかける。
『フユさぁ~、リヴァイはかっこいいと思う?』
『………はい?リヴァイさん?』
『そうっ!…かっこいいと思う?』
好きかどうか聞かれたわけではないのにフユは手が震えてしまい、測りに乗せていた茶葉がひっくり返る。
『ああっ!!えっと~えっと…かっこいいと思います。兵士としての姿は見たことないですけど、外見以上に内面もかっこいいかと…』
『ふぅん。そっかそっかぁ!!うんうん、フユはリヴァイをよく見てるね。普通の人はリヴァイを人類最強だとか外見優先の眼鏡で見ているからね』
『もちろん私もそれは思いますけど…でもマイカップを持ってきたのは驚きましたね』
リヴァイがグロリアに通い初めて数回後にいきなり陶器の紅茶カップを持ってきた。
通常グロリアは紙カップで提供しているが、紅茶を歩きながら飲むつもりもないし、紅茶はゆっくり飲むものだから…と。
1人分でも紙カップ代が浮いたほうがいいだろうというリヴァイの優しさだった。
その為、グロリアにはリヴァイ専用の陶器のカップが置いてある。
『じゃぁ~、質問変えて…リヴァイのことどう思う?』
集められた茶葉を再びフユはひっくり返した。