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Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》

第2章 常連客


タピオカミルクティーでフユとハンジが盛り上がっている中、男3人は簡易テラスでホットティーを飲んでいた。
そんな風景に街の女の子達はチラチラと頬を染めて見ているのはいつもの事。

『リヴァイ、フユは可愛いと思わないか?』

『いきなりなんだ…エルヴィン。ミケもニヤつくな…』

頬杖を付きながらエルヴィンはこちらを見ていた女の子たちに笑顔で手を振る。
思いがけない笑顔を向けられた女の子たちは歓喜の声を上げて走り去って行った。

『…エルヴィン…お前いつからそんな軽い男になった?』

『それは心外だ。彼女たちも納税者だ、我々はそれに応える義務があるのだよ。それにここは貴族の令嬢も多いからね…』

指で小さく丸を作るエルヴィンに抜かりのない悪魔だな…と深く椅子に背をもたれる。

『で?どうなんだリヴァイ?』

『ミケも意味わからねぇこと言ってんじゃねぇ。紅茶が冷めるからさっさと飲め』

『俺はもう飲み終わっている。リヴァイこそ、もう紅茶はないだろ?フユからおかわりもらうか?』

上から掴み持っていたカップを見ると空になっている。空のカップで一体何を飲もうとしていたのか。
今日のエルヴィンやミケは憎たらし笑顔ばかりで、リヴァイは何度目かの舌打ちをする。

『…今はおかわりはいい。フユはハンジと新作の話してるんだろ…。で、話は次の会議だったか?』

『ははっ!リヴァイでもボケるんだな!』

『エルヴィン、リヴァイは動揺してるぞ。リヴァイ、話を逸らそうとしても無駄だ。フユは可愛いと思うか?』


――――くそ可愛いに決まってる。あの笑顔を俺のものだけにしたいぐらいな。



『あぁ、そうだな…。その辺の女と比べても違うんじゃねぇか?』

『煮え切らないな…』

『だな…』

『…チッ。てめぇらは俺に何を言わせてぇんだ』

効かない無意味な眼光をよそにエルヴィンとミケはフユを呼び、紅茶のおかわりを頼んだ。

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