Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第2章 常連客
『ご、ごめんなさい!折角集めた茶葉が…』
『こっちこそ唐突過ぎたね。それでどう?』
ハンジも再び茶葉を拾うのを集める。
横目にフユを見ると耳まで真っ赤にしながら無言でせっせと拾い集めていた。
『(可愛いなぁ…フユは…丸分かりだね。こりやぁ面白いことになりそうだよ)』
同性同士なのにハンジはフユの純粋さに胸がきゅんとなった。
おーいと呼ぶ声が聞こえ、ハンジが振り返るとエルヴィンとミケが呼んでいた。
『フユ、エルヴィンとミケが呼んでいるよ?たぶんおかわりじゃないかな?…行ける?』
リヴァイは丁度後ろ向きになっていてこちらの状態は気づいていなさそう。
こんな赤面して行ったら何か言われるかもしれない。
『あははっフユ…私のせいだね。代わりにオーダー聞いてくるから待ってて♪』
お願いします…とフユはトレーとメモをハンジに渡すとハンジはスキップしながらエルヴィン達の所へ行った。
フユはまたすぐに後ろを振り向き自分の頬を何度も摩った。
『お待たせしましたぁ♪お客様~オーナーのフユの代わりに参りましたぁ!』
『はぁ?クソメガネ…フユはどうした?』
『オーナーのフユは只今取り込み中でっす!ところでエルヴィンさん、ミケさん!おかわりとのことですが急用が出来ました♪』
ぶりっ子ウエイトレスのようにクネクネしながらハンジが喋るものだから、リヴァイは苛立ち始め、止めろとハンジの脹脛に軽く蹴りを入れた。
『冗談だよ~痛いなぁ…もう』
『つまんねぇ事やってんじゃねぇ。それでハンジ…急用って何だ?』
『うん、これはエルヴィンとミケと私の用だからね。紅茶は持ち帰るよ!私たちは先に兵舎に戻るけど、リヴァイはフユともう少しいてあげて。君の仕事はもうないはずだからね』
フユ会いたさに仕事は確かにすぐ終わらせてある。それは他の3人も同じはず。
しかし、今日はゆっくりと2人で話せていない。
『そうだな。兵舎で紅茶でも飲みながら仕事してるんだな』
茶葉を拾っているフユを見ながらリヴァイは立ち上がった。