Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第6章 present for you
『ねぇねぇリヴァイ~私たちのクリスマスプレゼントどう?毎日フユに会えるんだよ?』
『あぁ…喜び過ぎでクソが詰まりそうだ』
『でしょー?この調子でさ!次の壁外調査で巨人の捕獲手伝ってー!って…やっぱり…
『構わん…』
『そうよねぇ…やっぱり無理…ってぇえ?!本当に?!』
『うるせぇ…。俺は今機嫌がいいからな…エルヴィンに交渉してこい』
『まぁじぃでぇぇえ!!!!わかった!ヒャッホ~!!エルヴィンーー!!』
疾風の如くハンジはエルヴィンの元へ走って行く。
後ろから、こら!!リヴァイ!!とエルヴィンの声が聞こえたが聞こえないふりをして、グロリアの近くに寄り、そっとカウンターに触れた。
『ふふっ…リヴァイさん、団長さん怒ってますよ?』
『気にするな…何とかなるだろ。それより、フユはこれで良かったのか?』
『もちろんです!こんな立派なお店を用意していただいて、本当に嬉しいです』
フユはにっこりと看板を見上げる。
『おい、少し後ろ向いて目を瞑ってろ』
『……?わかりました』
――――
触れるか触れないかの距離にリヴァイはフユの髪にキスをするとそっと離れ、目を開けるよう指示をする。
『リヴァイさん……これっ!』
『クリスマスプレゼントってやつだ…今日の服に映えるな』
フユのくっきりとした鎖骨から、薔薇の石座にメインストーンには純度の高い無色透明の宝石が光る。控えめの大きさでもその輝きは大きさに負けない美しい輝きを放つ。
『こ、こんな高価なジュエリー…。私なんか紅茶しかお渡し出来なかったのに…』
『金額じゃねぇ。それもフユに似合うと思ったから選んだ、それだけだから気に病むな』
『リヴァイさん…ありがとうございます。ずっと…ずっと大切にします』
輝りと光るネックレスを優しく包む。
『リヴァイさん…』
『何だ?』
『…リヴァイさん』
『フユ、どうした?』
『………リヴァイさん、好き』