Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第6章 present for you
『リ、リヴァイさん!お誕生日おめでとうございます!』
『フユ?!』
カーテンを開けると、スパンコールのついた赤いワンピースドレスに、緑色のレースリボンがついたヘアアクセサリーを付けたフユが緊張した顔で立っていた。
『あ…えっと!お約束の紅茶のセットです!リヴァイさんが好きなダージリンやブレンドティーです!それと、すみません。折角迎えを用意して貰ったのに行けなくて…』
『紅茶楽しみにしていたぞ。あぁ、それなら気にするな。どうせ、ハンジらが無理言って先に来させたんだろ。それとフユ、その服…似合ってる』
過度に露出し過ぎておらずフユらしいとリヴァイは思った。似合ってると褒められたフユは遠慮気味にお礼を言う。
『で……?目の前のでっかいコレは何だ?』
リヴァイは後ろを振り向き、エルヴィン達の方を見ると顎でコレを指す。
『やっとコレの説明が出来るね!!ふふふ、これはグロリアだよ!いやぁ、最初はフユにはたまに調査兵団の兵舎まで来て貰って、移動販売してもらおうかと思ってたんだ。今回の件があって食堂の拡大工事を修繕工事と合わせてやってもらったんだ!急だったもんだから、完成とはいえないけどね』
『ハンジさんからその話を初め聞いた時は驚きました!いきなりだったし、しかも…調査兵団の食堂を広げてまでお店作るとか…』
フユは後ろを振り向いて新しいグロリアを見つめる。カウンターキッチンのようになっていて、全体的に木目調で優しい雰囲気がある。
そして、見上げた先の看板には『グロリア 調査兵団店』と書かれてある。
『フユ、気に入ったかな?我々からのクリスマスプレゼントだ』
『団長さん!…こんな立派なお店…本当にありがとうございます』
フユは深くお辞儀をする。
『フユ、頭を上げなさい。君はリヴァイにとって欠かせない存在だ。フユがいることで調査兵団が成り立っているんだよ。だから…ありがとう』
『団長さん…リヴァイさんこんな素敵な上官さんがいて幸せですね…』