Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第6章 present for you
『なんだ…これは?』
リヴァイの手の上にポンと袋を置く。ハンジは足踏みをしながら開けて開けて!とジェスチャーをする。
『白い……セーターか?』
『そう!私やエルヴィン、ミケが選んだんだ!君は黒やグレーの服が多いからね。黒髪に白い肌のリヴァイなら、きっと白も似合うよ!』
リヴァイは暫く白のセーターを見つめたあと、そっと自分にあてがうと何処からか鏡が持ってこられる。
『……ほう、たまには白もいいな。ありがたく頂こう』
いつの間にか近くにいたエルヴィンも嬉しそうに微笑んでいた。
『リヴァイ、これだけじゃない。コレは俺が預かるから、先に行け』
よく分からないままリヴァイはミケにセーターを渡して、エルヴィンとハンジに着いて行く。
薄いピンク色のカーテンで仕切られた場所まで来るとエルヴィン達は立ち止まる。
ハンジはずっと鼻息が荒いままだ。
そこは数日前から食堂の修繕工事と拡大工事が入ることになった場所である。確かに少し古びていた為、修繕工事をすることはリヴァイも何も疑問に思ってはいなかった。
ただ、拡大工事というのは最近知ったこと。慢性的に人手不足の調査兵団に、これ以上の広さの食堂がいるのかリヴァイは疑問になったがフユのこともありエルヴィンに敢えて追求せずにいた。
『さっきのはリヴァイへの誕生日プレゼントだ。次は…クリスマスプレゼントだ!カーテンを開けよ!!』
今から壁外調査でも行くのかという程の気迫で、エルヴィンは声をあげた。