Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》
第6章 present for you
『リヴァイ、さぁ入りたまえ!』
『ここ…食堂じゃねぇか…。いや、言いたい事は分かる。ありがてぇが…今は先にグロリアを…』
グイグイと背中を押されながらリヴァイは扉を前に足を踏ん張る。食堂の中はたぶん、いや、きっとリヴァイの為に用意されている空間だ。
『フユのことは心配しなくていい』
『どういうことだ…?』
『君は人類最強という重責を常に遂行している。我々調査兵団は君がいなければ成り立たない。そして…リヴァイ…君はフユがいないと成り立たないのだろ?』
『ハッ!背中が痒くなるな。あぁ、そうだ…俺にはフユが必要だ。あいつが壁の中にいる以上、俺の手で巨人共を殲滅させてやる。……とりあえず食堂に入ってやるよ』
エルヴィンはにこっと笑い、頷くと扉を開ける。
『リヴァイ、誕生日おめでとう。行っておいで』
パンパンパンパンパンパン!!!
『『『『リヴァイ兵長お誕生日おめでとうございます!!!!』』』』
『ったく、揃いも揃って……お前ら…ありがとうな』
『『『『うぉぉぉぉお!!!』』』』
食堂内には幹部、部下が勢揃いしてた。
はにかむように笑うリヴァイに慕っている面々は喜びを表した。
『だが………騒いだあとの片付け、掃除は怠るなよ』
『『『『はっ!!!』』』』
『リヴァーイ!誕生日おめでとー!ほらっ、こっちこっち!』
ハンジに手招きされ、リヴァイは部下たちの間をすり抜けていく。
すり抜けていく間にもリヴァイへの祝辞が飛び交い、普段の表情も少しだけ穏やかになる。
『リヴァイ、おめでとう』
『…ミケまでも参加してくれていたのか。すまんな』
『そーだよー!!この日為にみーんなで用意したんだ!』
大柄のミケの横からハンジが顔を出す。
『ハンジ、フユが見当たらねぇが……』
『ふふっ…ふふふふ…ふふふっ』
『なんだ…気持ちの悪いやつだな…』
まるで新しい発見を見つけたように興奮するハンジに面倒くさそうにする。
『リヴァイ!私たちからの誕生日プレゼントだよ!』