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Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》

第3章 サプライズする方


『リヴァイさん!お店番ありがとうございました!もしかしてお客さん来てました?』

『…まぁ、そうだな。後からまた来るって言ってたぞ。そういやさっき保冷ケースを見たらミルクが減ってたな。さっきの客が来るかもしれねぇから俺が買ってきてやる』

デニム生地のサロンの紐を解くとフユに手渡す。兵服にカフェのサロンは異色ではあったが、掃除の時に付けているエプロンよりは似合っていた。

『試作でミルク使い過ぎでしたね。すみませんがお願いします』

財布からお札を取り出そうとすると、それぐらい構わねぇからとスタスタと足早に買い出しに出掛けて行った。



『……なんだか、夫婦で営んでいるカフェみたい』



想像すると恥ずかしくて、でも楽しそうで頬が熱くなる。


『リヴァイさんとは叶いそうにないね。だって…兵士さんだし一般人とは違うもの』


近くの井戸から水を汲んできたのか、リヴァイの陶器のカップは洗われている。
フユは水垢が付く前にタオルで水分を丁寧に拭き取った。




『あの~すみませーん!』




『あっ!いらっしゃいませ!!』


リヴァイが店番していた時に来ていた女性客が戻ってきた。華やかな服にメイクもしっかりしていて、綺麗な女性客である。

『さっき、リヴァイ兵士長さんがここにいたわよね?彼に会う為に戻ってきたんだけと、彼はどこ?』

『えっと…今、お店のお使いでミルクを買いに行ってもらってるんです』



『あなた…兵士長さんにお使い行ってもらってるわけ?調査兵団の幹部のお気に入りの店って新聞で読んだけど、とんでもない店ね!』

綺麗な顔を歪ませて女性客は怒りを見せている。ご最もな意見にフユはただただすみませんとしか言えない。

『兵士長さん買い物に行ってるならいつ帰ってくるか分からないじゃない。なかなかお目にかかれないから、少し早いけど直接プレゼント渡したくて急いで買いに行ったっていうのに…』

『お急ぎでしたら、か…代わりに渡しておきましょうか?』

『はぁ~?誕生日プレゼントなんだから、直接渡したいに決まってるでしょ!』



――――…誕生日??



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