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Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》

第3章 サプライズする方


『おい、ミルク買ってきたぞ。値段も上がってたから、新作の価格きっちりやれよ』

ハンジとのやり取りを思い出しフユは冷や汗が出た。大サービスのような価格をリヴァイに伝えるのは今はよそうとお礼を言いミルクを受け取った。


『あ、あの!兵士長さん!』


『さっき来ていた客か。店番とはいえ勝手にドリンク作れねぇで悪かったな。ここの紅茶は美味いからな…あんたも通いたくなるんじゃねぇか』

『こんな紅茶なんかどうでもいいんです!』


フユは胸にチクリと刺さったが平然とする。


『もっと美味しい紅茶はシーナ内にありますから!こんな外で飲むような紅茶なんて私には似合いませんわ。それよりも、兵士長さん少し早いですけどこれ…お誕生日プレゼントです。孤高な兵士長さんにピッタリだと思います!これは……』

リヴァイは出されたプレゼントを片手で受け取り、軽く礼を言うと女性の話を聞いていた。


『(……私、お邪魔かな。お店閉める片付けしとこ)』


その場で女性に軽く会釈をして離れるが女性はフユを見ることはなく、ひたすらリヴァイに話掛けていた。
リヴァイはたまに相槌を打ち、質問されたら答えれるものは答えたりするが話に乗る雰囲気はなかった。


2人が話し出して数分もしないうちにフユは片付けが終わる。
いつもならお客さんと話したことを思い出したり、目の前で小鳥が飛んできたら余った菓子の破片をあげたりして戯れたり、片付けには時間が掛かっていた。


『リヴァイさん、お話中すみません。私、帰り支度が出来たので帰りますね』

『片付け終わったんだな。俺も行くか…。アンタも帰るんだな』

『あ、あの!よければ夕食御一緒にどうですか?高級レストランでおもてなしします!お酒もあります』

『酒か…悪くないな…』


チクリとまた胸を刺す。

化粧見栄えもしない自分と比べたら、綺麗な女性と一緒に歩く方がいいだろう。
きっと夕食も行くだろうとフユはリヴァイにお辞儀をすると歩き出す。


『フユ!…先に行こうとすんじゃねぇ!』


フユは腕を掴まれる。


フユと女性はえ?とリヴァイを見た。

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