第1章 いつも
医務室のドアが開いて、与謝野さんが声をかければお兄ちゃん国木田さんは医務室の中へと入っていった。
ああ、仕事に集中しようって思ってるのにお兄ちゃんは行動を見ている。
ダメダメ。
今日中に今やってる書類終わらせないといけないのに。
『はあ....』
ため息をついて、頬杖していると女の子とお兄ちゃん、国木田さんが探偵社から出ていくのが見えた。
これで仕事が捗る。
でも、やっぱり少しお兄ちゃんが気になるな....
私は頭を横に振る。
──早くこんな多い書類を終わらせて、帰ったらお兄ちゃんに褒めてもらおう
そう心に決めて、分厚い書類を睨みつける。