第2章 第一話
現代は20○○年
戦争もなく平和な世界
そう、あの時までは―――
ピピピピピピピ!
『うぅー……』
朝日がカーテンの隙間から差し込み、目覚まし時計が鳴り響く
『ふわぁぁ……』
大きなあくびをしてベットから起き上がる
カーテンを開くと太陽がを照らす
『いい天気〜!』
朝ご飯を食べて学校へ行く準備をする
『ん?』
机の上に見覚えのない紙が置いてあった
『何色を選びますか…?赤、橙、黄、紫、白…?何だろう、これ』
《今日の1位は○○座!ラッキーカラーは赤!》
朝の星座占いが1位を告げた
『ふーん……じゃあ赤にしよう!』
赤にマルを書いて学校へ向かった
―――放課後―――
『(早く帰って明日の準備をしなきゃ…)』
明日は学校はお休み
明日はたくさんの祈祷の依頼が入っている
「ちゃん!もう帰るの?」
『うん!明日の準備があるから……』
「そっかぁ、残念。新しくできたクレープ屋さんに誘おうと思ってたのに〜」
『また誘って〜!』
「うん!またね〜!」
友達に別れを告げて学校を後にした
チリンッ……
『?』
鈴の音がして辺りを見回した
『誰もいないのに…鈴の音……?』
チリンッ……
『キーホルダー…じゃない…何だろう…呼んでる…?』
鈴の音の方に足を向かわせた
『こっちから聞こえた……あ!』
草むらに引っかかっていた赤い紐の鈴
『あ、赤だ!ラッキーカラーじゃん!でも落とし物だったら交番に届けなきゃかな……』
は鈴を持って交番へ向かおうとした
ドクンッ…!
『!!』
心臓が跳ねた
『(何…?この嫌な感じ…。悪霊…?でもいつもと違う気がする…何なの…?)』
カバンに手を入れて持ち歩いている札に手をかける
バサバサバサッ!!
烏が一斉に飛び立った