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鬼滅の刃☆短編☆

第8章 死に物狂いの鬼ごっこ


ー炎柱ノ継子デアル白羽雪。タダチニ産屋敷邸ニ来ラレタシー

『え?…どういうこと?!…』
「オ館様カラダ!」
『ますます、どういうこと?!!!』

炎柱 煉獄杏寿郎の継子である白羽雪の元に、鎹烏から一報が入る。

鬼殺隊の本拠地でもある産屋敷邸に一般隊士が呼ばれる事など、余程の事がない限りあり得ない。全くもって身に覚えのない雪は訳が分からないまま急いで支度して向かう。

屋敷に到着すると、自分以外にも呼ばれたであろう隊士達がいた。訳が分からないという表情をしている者、青ざめている者、何を勘違いしているのか横柄な態度の者…ただ共通しているのは、階級が上位の者であるという事。

しばらく当たりを見回していると、見知った面々が姿を表す。


『師範!』
「雪か!来たな!」


「「「「(…柱?!何で?!!)」」」」


音もなく現れた柱達。

炎柱 煉獄杏寿郎
音柱 宇髄天元
風柱 不死川実弥
蟲柱 胡蝶しのぶ
霞柱 時透無一郎

5名もの柱が大勢の隊士の前に集まる事はない。
これはいよいよ何かが起きると、戦々恐々としていた。


「「お館様のおなーりー!」」


ザッ!ー


お館様がお見えになった事で、隊士達は一斉に片膝をつき頭を下げる。


「皆、よく集まってくれたね。柱のみんなも忙しい中すまない。」
「お館様におかれましても、ますますのご壮健切にお祈り申し上げます。」
「ありがとう。無一郎。」


お館様への挨拶は柱の誰かが行う事になっている。


『(今回は時透様が担当されたのか…師範の挨拶を見たかったな…)』
「さて…今日、皆に集まってもらったのは他でもないよ。ここにいる柱達と鬼ごっこをしてもらいたいと思ってね。」


は?という声が聞こえてきそうな雰囲気になったが、風柱である実弥の眼力で慌てて正す。


「突然のことだからね。不思議に思うのも無理はないと思う。」
「「「「「………」」」」」
「皆が毎日任務をこなし、修行に励んでくれているのは知っているよ。しかし、その裏で己の階級に胡座を描いている隊士がいるのもまた事実。」
「「「「「(誰だよ、ソイツは!!!)」」」」」
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