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鬼滅の刃☆短編☆

第2章 前世と今世〜不死川先生〜


雪からの言葉に、実弥は顔に手を当てる。
どういう意味か分かってて言っているのか…昔からこういう奴だったなァと、これからの苦労が目に見えてしまった。


「(耐えろ、俺。)」
『どうかされましたか?』
「何でもねェ。とりあえず…帰るぞ。」
『あ!その前に職員室に寄っても?』
「…あぁ、知らせてやれ。」


〜職員室〜

『失礼します。』


雪が職員室に行くと、ちょうど杏寿郎と天元が帰り支度をしているところだった。


「おー、白羽か。派手に残ってやがるなぁ。さっさと帰れよー。」
「もう外は暗くなってきている!夜道は危ないからな!」
『炎柱様も音柱様も変わらずでいらっしゃいますね。』


ドサッー


「お前、その口調…」
「よもや!!記憶が戻ったのか!?」
「おい!どういう事だ、不死川!」
「どうもこうも、戻ったんだよ。」
『お久しぶりでございます。』


炎柱様、音柱様…昔の雪が使う呼び名で呼ばれた2人は、荷物を落としたまま駆け寄ってくる。


「おいおい、随分と待たせてくれんじゃねぇの!」
「だが、記憶が戻ったのは喜ばしい事だ!」
「ま、これからは不死川が大変だけどなぁ?」
「チッ。」


ニヤニヤと実弥の方を見る天元。
実弥は鬱陶しそうに顔を背けて、舌打ちをした。


『これからも、よろしくお願いします。』
「「もちろんだ。/もちろんだとも!」」



次の日、炭治郎・善逸・伊之助・カナヲ・玄弥にも記憶が戻ったことを伝えると、みんな涙して喜んでくれた。
特に善逸は号泣しながら抱きついて喜んでおり、たまたま通りすがった実弥に窓の外へ放り投げられてしまった。


これが後に、スマッシュブラザーズ2事件として語り継がれていく事になるのは誰も知らない。






Fin.
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