第12章 波乱のジムチャレンジ
コートに出てみると、そこにローズさんの姿は無くて、ダンデだけだった
どうしたんだろう、毎年出ているのに
「あらためて名乗ろう!オレはチャンピオンのダンデ!訳あってリーグ委員長の代わりをさせてもらう!」
ダンデの言葉1つ1つに歓声が湧く
これがチャンピオンの力なのか……すごいなあ…
「ガラルのポケモントレーナーをより高みに連れていくために!なによりオレのために最強のチャレンジャーを決めてくれ!」
「さあ!いまここに宣言する!ファイナルトーナメント開催だ!」
ああ、楽しみ……!!!
1回戦目を行うため、私たちは退場する……のだが…
「ねえキバナ、あの子って……」
「おお、ビートだな。ジムチャレンジ失格になった」
どうしてフェアリータイプのユニフォーム着てるんだろう。
いや、それ以前にどうしてここにいるんだろう。
様々な予測が頭の中で巡る
でも、普通に考えてここで出場OKはしないだろうな……多分
「おーすげー、マサルとビートが戦ってら」
あー……ダンデだからなあ……こうなるとは思ってたけど……
……そうなると、トーナメント表はどうなるんだろう
不戦勝?それとも欠場?ポプラさんと戦うはずだった選手はどうなるんだろう。
そう思っていた矢先、控え室のドアが勢いよく開いた
「はあっ、はあっ、ジムリーダーの皆さん!トーナメントのくじ引きお願いします!!」
息絶え絶えで飛び込んできたのはジムスタッフ
その手には何枚かの棒が握られていた。
まあ、そうなるよね……
どうかキバナには当たりませんように……。