• テキストサイズ

【ポケモン】溶けるような恋がしたい

第12章 波乱のジムチャレンジ




「なに?言いたいことあるなら言ってよ」


2人で並んでベンチに座ると、キバナがスマホの画面を見せてくる

画面に表示されてるのは、オムライスの画像


「オムライス?」


黙ってコクリと頷くキバナ

いや、伝え方がぶっきらぼう過ぎるよ


でも、照れて赤くなってるそんなところも好き……


「じゃあ、今日の晩ご飯オムライス作るね」


中に何入れようかなあ…なんて、黙々と考えていると控え室の扉が開いた


「あっ、ネズ!!」


登場したのは、哀愁のネズ

ネズは私を見ると、あからさまに嫌そうな顔をした


私はそんなことも気にせずネズに話しかける


「マリィちゃん、強かったよお。モルペコ、アニキから貰ったポケモンなんよって言っててさ〜、可愛かった〜」

「マリィから聞きましたよ。マイさん、強くてかわ……」


ネズはチラッと私の後ろを見ると言葉を止めた

どうしたんだろう……


「まあ、本人から聞いた方が早いでしょうね」

「ふうん…」



キバナの隣に戻ってスマホをいじったり、ヤローさんとマクワさんと話をしていると、控え室のドアがガタッと揺れた

なんだ?と皆がその扉を見つめていると、あっ押すのか、という少し幼い感じの声が聞こえた


「こ、こんにちわぁ……」


控え目に顔を出したのは期待の新星、マサル君

私とキバナは思わず吹き出して、顔を覆う


「んっんんんふふ……!!!」

「っっっ……!!!」


笑っていることを悟られないように口元を覆って平然と装う

けど、そんな不毛な行為は当然無駄に等しくて…


「っ!!2人とも、笑わないでくださいっ!」


顔を紅潮させて反駁するマサル君が余計に可愛らしく見えてしまって、ますます笑いが込み上げてくる


「こら、2人とも、いじめちゃだめだろう?」


やれやれ、と呆れた顔で言うカブさんに、はあい、と間抜けた返事を2人で返す


そしてまた私たちは、ファイナルトーナメントまでの時間を待った


/ 145ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp