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【ポケモン】溶けるような恋がしたい

第12章 波乱のジムチャレンジ



翌日、私は鳥のさえずりで目が覚めた

時刻を指す時計は10時過ぎを示していて、寝すぎてしまったな、と心の中で思う


背中に違和感を感じると思えば、いつの間にか私の布団に入り混んでいたキバナが寝息を立てていて、私の足に自身の足を絡ませ時折ん〜……と寝言を言っていた


私完全に抱き枕じゃん…


ボーッとした意識のまま、欠伸をすると、テーブルの上に乗っていた私のモンスターボールからキュウコンが飛び出す


「ん〜……キュウコン……」

「コン」


尻尾を器用に使って私を布団から引き摺り出すと、さっさと準備しろ、と言うように服とカバンを投げつけてくる


「キュウコン……」


目ぼけ眼のまま床に座り込む私を見兼ねたのか、キュウコンは慣れた様子で私の着替えを手伝ったり髪を櫛でとかしてくれる


「ん…できた」


のそのそと動きながら着替えると、キュウコンは苛立ったようにフンと鼻を鳴らすと、部屋から出ていった

ポケモン達にご飯あげて…顔洗って…歯磨いて…ご飯も作らないと…


あー、やることがたくさん…。




〜***



目を覚ますためにシャワーを浴びた後、早速食事作りに取り掛かる

「ぬぬう?」

「もー、ヌメルゴンはご飯食べたでしょ?」


既にポケモンフードを平らげた筈のポケモン達が、私の足元に擦り寄る

私の今の格好は部屋着のショートパンツにTシャツという何とも簡素な服装


「なに作ろうかなぁ……カルボナーラでいっか、」


どうせキバナいっぱい食べるだろうし、たくさん作れるパスタ類の方が良いよね


冷蔵庫から材料を取り出して軽く洗う


そして、まな板に乗せた木の実をリズム良く包丁で刻んでいく

ギネマの実やら、トウガの実やらを刻んだものは小さくて切ったベーコンと一緒にオリーブオイルで炒める

その間にパスタも茹でて……

木の実に焼き目が付いてきた頃、チーズとミルクを加えてソースを作る

パスタは時間より早く茹であげたら、お湯を切ってフライパンに入れてソースと絡ませて、塩コショウで味を整えて完成。


「美味しい……と思う……。」


お皿に盛り付けてテーブルに並べる

付け合わせはミネストローネ。


「キバナ……起こさないと」


あの人寝起き悪いんだよなあ……と心の中で思いながらも、未だ布団で爆睡するキバナを起こしに行った。


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