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【ポケモン】溶けるような恋がしたい

第10章 ジムチャレンジ開会式




もっと私に近寄って?と声をかけると、カガリは不思議そうな顔をしてこちら近づいてくる

私はカガリの肩に手を乗せて、背伸びをする

そして、そのまま頬にキスをした


「っ師範!?」


当然驚くカガリ

横にいたルリナちゃん達も驚いたような顔をしていた


「見て、結構良いんじゃない?」


私が、カガリに後ろを向くように促す

黄色い歓声をあげていた女の子たちは、呆気に取られた表情をしていてすっかり意気消沈していた。


「じゃあねカガリ。ジムチャレンジ、頑張って」

「あ、はい……」

「行こっ、クレープクレープ〜」


ルリナちゃんとサイトウちゃんの手を取って歩きだす



「マイ〜、キバナにはしないの〜?」

「えっ」

「そうですよ、本命にはしてあげないんですか?」


思わず足を止めた

だって、カガリとキバナじゃ私の中での意味合いが違うもん

カガリは友好とか親愛とかだけど、キバナは下心丸出しの恋愛感情

そんなの出来るわけない


「し、しないよ」

「え〜っ、今日だけで2回も嫉妬させるの?」

「開会式の時、明らかにキバナさん不機嫌でしたよ」

「うっそだあ」


もう、2人揃ってそんなこと言って!!

しないったらしないの!と言うと、そうなの?つまんない〜と返される


「それにしてもあの子、すごい顔真っ赤でしたね」


思い出したようにサイトウちゃんが言った

クレープ楽しみ…と付け加えて

なんの味にしようかな、なんて考えながら、私達は呑気に街を歩いた。


















「ネズ…これ見てくれよ…」


スパイクタウンのとある空き地。

開会式終了後、ネズを訪ねてきたのはトップジムリーダーと豪語されるキバナだった

キバナがネズに向かって見せたスマホの画面には、美男美女師弟と話題になっている2人が向かいあってキスをしていた。


「オレさま…今回辞退しようかな…」

「アンタねぇ…まずはマイに真相を聞いたらどうです?もしそれで2人が付き合ってたならもう一度来やがれ」

「ネズ…」


マイがキバナを想っている事をネズは知っている。だからこそ、この写真には真相があると考えた

目の前でメソメソと落ち込む同僚の肩に手を置くと、自身の腰に抱き着いてくるのだから重くて仕方がない

ああ、今年のジムチャレンジも大変そうだ



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