第7章 再来
「今日の営業おしまいっ!!あそぼーーっ!!」
「コォーンッ!!」
客席からキュウコンとマイがコートで遊んでいるのを眺めながらスマホを弄る
今日の夕飯どうすっかな……
自分で作んのは面倒臭ぇし……
家にマイを呼べばいいか。
丁度新しいゲーム買ったしな
夕飯何作ってもらおうかな〜
マイが家に来ることを前提に脳内で話を進めていく
マイに基本出来ない事はないので何でも作れるだろう
ビーフシチューにするか〜?あー、でもマイが作るオムライス美味いんだよな〜
ふんふんと鼻歌を歌いながらcockpadのオススメメニューを見ていると、不意に後ろから話かけられる
「あの、マイさんを呼んでもらってもいいですか」
振り向くとそこには、温和なマイを怒らせた事で一時期話題になった少年が立っていた
「おー……マイ、客が来てるぞ!!」
思ってたより背ェ低いな……いや、マイより少し高いくらいか……??
「だーれー??」
最初は笑顔でこちらに近寄って来たマイだったが、オレたちが鮮明に見えるにつれ顔が引きつっていった
「……何しに来たの」
あの時宛らの冷淡な表情
マイから溢れ出る殺気はオレにまで伝わってくる程だった
「マイさん、あの……!!!」
冷たいマイの対応に少しばかりたじろいだ少年は、言葉をつまらせながらも喋りつづけた