第4章 女子会
「ここからは只管イチャイチャする映像が続くので省略」
ピ、とルリナちゃんのスマホの電源が落とされると、みんな一斉にこちらを向いた
「アンタ達、本当に付き合ってないのかい?」
「絶対両想いじゃないですか」
「早く付き合いなさい。いや、結婚しなさい」
怒涛の如く連射される質問攻めに頭が追いつかない
「ひゃー、、ちょ、ちょっと待って!1つずつ答えさせて」
私がギブアップ、と言うように返事をすると3人はポプラさんから1人ずつ質問をしてきた
「アンタ達は、ほんとぉーう、に付き合ってないのかい?」
"本当"という言葉に念を押された気がするが、気にせずに答える
「付き合ってないです。本当にただの幼馴染なだけですっ」
「幼馴染にしても、距離が近いですよね」
サイトウちゃんの鋭い質問に2人は大きく頷いた
「本当は裏でキスとかそれ以上の事してんじゃないの?」
ヒューヒュー!!と意地悪な笑みで私をいじるルリナちゃん
「そんな事ないよっキ、キスなんて、そんな、、」
「こりゃあ相当ウブだね」
自分でも分かるくらいに顔が熱い、爆発しそうだ
「……キバナって今までに彼女いた?」
ルリナちゃんにそう問われ、今までの記憶を思い出す
幼少期……スクール時代……ジムチャレンジャー……
「ううん。見た事ないなあ…聞いたこともない」
「じゃあキバナはチェリーね」
「意外ですね…。毎日女性と遊んでるイメージしかないのに」
「え、でも、あの人結構女の子と遊び歩いてるよ?」
今一瞬ルリナちゃんからアブナイ発言が聞こえた気がしたけど気のせいかな?
「マイは彼氏……って、居ないわよね。ずっとキバナ一筋だったんでしょ?」
「お、仰る通りでございます……」
ひゅ〜っと2人から小さく歓声が湧いたその時、
ピコンっと私のスマホの通知が鳴った