第16章 シーソーコンビ
キバナside
マイに会いたい。
マイの声が聞きたい。
最近、そんな考えばかりがオレの頭を支配した。
「じゅらら?」
その時のオレの様子と言えば、ジュラルドンでさえ心配そうな様子を見せる程。
「あ"ーーっっ!!!!もう脈ナシかぁ!?」
これは一瞬でも図に乗ったオレへの天罰なのだろうか。
生まれてきてから二十数年。彼女も作らず女性関係と言えばセフレだけ。
そんなオレにも、神様からのお慈悲が降ってくる時もあるようで……。
「キバナさま。来週のエキシビションマッチの詳細が届きました。」
「おーサンキュー!」
リョウタからプリントの束を受け取り目を通すとそこには……。
「エキシビションの相手…マイ!?!?!?」
思わず声を張り上げた。
これは神、いや運営からの慈悲!!
このチャンス、見逃す訳にはいかねぇよなァ!!??