第16章 シーソーコンビ
それはある昼下がりの事だった
控え室でサンドウィッチを食べていた私の所へユキネが慌てた様子で飛び込んできた。
「マイさん!!来てください〜!!!」
「どうしたの?」
「変な二人組がコオリッポを〜っ!!」
よくわからないけど大変な事になっているみたいだ
私はユキネに案内してもらいながら現場へと向かった。
〜〜***
「ちょっと、何してるの」
ロビーのソファーに堂々と座る怪しい2人組に声を荒らげる。
いや何その髪型
剣と……盾??
「おーや おやおや!!これはまた麗しい美女!」
「おーや おやおや!!是非ともワレの妃に!」
「ならないわよ!!」
こんな2人に相手をしている暇はない。
はやくコオリッポを……!!!
「コオリッポなら、今頃スタジアムで暴れているでしょうね!」
「兄者!アイツらが来る前に早く逃げましょう」
そう言い残して走り去って行く変な髪型の2人。
いやいや、なんなの!?
でも、アイツらが来たのがお昼でよかった。
今の時間帯ならスタジアムの中に観客は居ないからね
コオリッポか…キュウコンで倒せるかな
さすがに何匹も入れてないだろうし……
私はボールからキュウコンを出して、コートへと向かった