第14章 祝賀会
マイside
「……いるぜ。ずっと好きなんだ。」
その言葉を聞いた瞬間、何かが溢れだしそうになった
「ふぅん……」
あくまでも興味無さそうに答える
ああ、どうしよう、泣きそう、
自分の気持ちを抑える為に深呼吸すると私の持っていたポーチからモンスターボールが転げ落ちた
あれ、開いてたのかな……
そう思って拾おうとしゃがんだ時だった
ポン!!!
「コン!」
キュウコンがボールから勢いよく飛び出した
そして、私を無理矢理背中に乗せるとキバナを置いて走り出した
「えっ!?キュウコン、どうして」
キュウコンが私の問に答えることはない。
けど、私の事を気遣ってくれているのがわかった
あの会話、聞いてたんだ、
「っ、ありがとう、キュウコン……っ!!」
流れ出す涙をキュウコンの綺麗な毛並みに零す
キュウコンは、世話が焼けるというように喉を鳴らした。
「……っっ、はぁっ、……っ、」
たてがみに顔を埋めて声を殺す
泣きたくなんかないのに、
キバナの事応援するって決めてたのに、
少しでも期待した自分が馬鹿だった。