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【ポケモン】溶けるような恋がしたい

第14章 祝賀会


キバナside



〜〜〜***


祝賀会もお開きとなり、オレたちは、エンジンシティとエンジンシティはずれを繋ぐ橋にて、空飛ぶタクシーを待っていた。


「明日から仕事詰めか〜、社畜の仲間入りねぇ」

「オレさま仕事放棄しようかな」


ダメだよ、と彼女は静かに笑った


橋から下を見下ろせば、そこはワイルドエリア。

ルナトーンやヨノワールがふよふよと飛んでいる


「…忙しくなるな」

「うん」


月明かりの下、少し冷たい夜風がオレとマイの間を吹き抜けた

マイの前髪がふわりと揺れる


「綺麗だ……。」

「…?なにが?」


しまった、無意識に口に出していたみたいだ

オレは、え〜……と言葉を濁す


「ほ、ほら、月がさ!!月が綺麗だなって、……////」


言った後に気づく。

いや、月が綺麗って!!!


オレさま馬鹿なのかよ〜っ!!

傍から見ればただの告白じゃねえか!


「…そうだね……星も綺麗だね」


彼女は優しく微笑んでそう言った。

……気づいてない……のか?


「ねぇ、キバナって好きな子とか……居るの?」


どこかで聞いた事のあるセリフ

そうだ、この前オレがマイに聞いたんだ


ああ、どうやって答えよう

正直にマイだと言うか?


けどそれでフラれたらカッコ悪りぃし……


「……いるぜ。ずっと好きなんだ。」

「ふぅん……」


あえて名前を言わずに答えると、マイは興味なさそうにそっぽを向いた


脈ナシかよ……


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