第10章 甘い毒は誰のために❥徳川家康
(え...)
「そんな毒あるの?」
「あぁ、まぁ、一種の媚薬みたいなものだな。」
「び、びやく...」
その響きに私が顔を赤らめると。
政宗がそれに気がついた。
「媚薬で反応するなんてまだまだお前も半人前だな?」
私の顔を覗き込んだ。
「っ、政宗!」
そんなふうに私が政宗にからかわれていると...
「...何してるんですか。」
わたしは急に肩をぐいっと引っ張られた。
(!?)
「おう、家康。もう体は大丈夫なのか?」
政宗が聞いた。
(!いえやす!?)
「家康っ...!」
「もう平気なの?」
「...うん。だいぶ。それより、なんで政宗さんがここにいるの?」
「あ...」
実は...と私は政宗から聞いた内容。そして私が体験した内容を家康に話した。
家康は話を聞き終わると...
「嘘だろ、俺...そんなこと言ってたの...」
そういって顔を抑える。
家康の首筋は真っ赤だった。